炎の里の作家達

スギウラ工房

スギウラ工房
杉浦綾さん

大学時代からの「器コレクター」で作るより買うことが多かったという杉浦さん。
もてなし好きだったため、人を招いて料理をふるまうための器が自然と増えていきましたが、その目線は常に「どう使うか」。
どんな料理を乗せようか、誰のために盛り付けようか、と思いを廻らせる楽しみを、今は自身の作品づくりにも反映しています。
「瀬戸染付」から入った当時は年配のお客様が多かったものの、「自分が作りたいもの、描きたいもの」を意識し始めてからは若い女性からの圧倒的な支持を受けるように。
「いつか結婚する日のために」と熱心に器を選ぶ女性客の横顔に、若い頃のご自分の姿を見ることも多いのだとか。今後はさらに自由な発想で遊び心に忠実な作品にも挑戦。
「私の想像のつかない使い方をしてくれるような、お客様を信じて作ってみたいと思います」